三菱電機レディス2025パンフレット
5/18

樋口久子 三菱電機レディス2025ゼネラルプロデューサーSho Tobari 「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」の舞台、武蔵丘ゴルフコースの最寄り駅は東京・池袋から西武特急で約��分の飯能駅です。同駅からコースへはギャラリーバスを利用すれば��分ほどですが、徒歩で来場されるギャラリーも少なくありません。時間は倍ほどかかりますが、天気の良い日にはお勧めです。クラブハウスに向かう緩い上り坂を上ると、やがて左手のドライビングレンジから小気味の良い打球音と「おーっ!」と驚嘆するような歓声が聞こえ、自然と心がわくわく、観戦気分が高まります。 それから入場ゲートを通って、ドライビングレンジとその奥の練習グリーンに足を運び、お目当ての選手をじっくり観察したり、新しいお気に入りを探したりして、そしてその日の観戦プランを練るわけです。 そうした熱心なゴルフファンに是非とも注目してもらいたいのが最終��番ホール(パー5)の使用ティーです。 このホールには���ヤードと���ヤードの2つのティーイングエリアがあります。実際に使用するティーはその日の天候や試合展開を考慮して決定するのですが、最終日は基本的に前方のティーを使用します。 狙いは2オン、そしてイーグルの可能性を高め、エンディングをよりドラマチックに、より波乱含みにすることです。 例えば、昨年は地元・埼玉出身の岩井千怜が姉の明愛を2打離して優勝しましたが、最終日明愛は��ストロークの猛チャージをかけています。そして、��番ホールではピンまで残り���ヤードの第2打を“直ドラ”で見事2オン。イーグルはならずも、きっちりバーディーを決め、グリーンを取り囲む大ギャラリーから盛大な拍手喝采を受けました。 明愛は「ギャラリーの皆さんからはパワーをいただいたと感じました。それに応えるためにも盛り上げたいという気持ちがそうさせたんだと思います」とイーグル狙いで“見せ場”を作った思いを明かしています。 また、����年大会ではペ・ソンウとのプレーオフに持ち込んだ渋野日向子が残り���ヤードの第2打を3番ウッドでピン3mにつける圧巻のスーパーショット。イーグルで激戦に終止符を打っています。 トーナメントのコースセッティングにはいろんな要素(フェアネス、スムーズな進行など)が求められますが、ゼネラルプロデューサーとしてはこうしたドラマチックな展開を呼び込むことも考えなけれ ばなりません。コースセッティングにはそうした演出の意図があることを知っていただければ、観戦がより楽しくなると思います。

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る